236 老竜神の一言、再び

2017年2月26日

 この件について、前回考察したのが2001年8月という15年以上も前のことで(58 「老竜神の一言」)、その真に意味することがようやく判明したというのは非常に感慨深いものがあります。こういうことがあるので、ポポロのファンを簡単にやめることはできないなぁと改めて感じてます。
ということで、今回はポポロクロイス物語2の中で出てきた、「ワシは・・・おまえの子に世界を・・・また、危険に・・・許・・・せ・・・よ、サニア」という、娘のサニアに化けた姿であるとは分かりながらも最後の一撃を与えることができずにマイラに倒され、死を覚悟しながら老竜神が絞り出すように残した一言です。
15年前は、「サニアが嫁いだポポロクロイス王国が氷の魔王に襲撃されていることを知りながらも身動きを取ることができなかったことなのでは?」などど考えてみましたが、ポポロクロニクルの中でその答えが見事に示されました。「また、危険に・・・」との言葉は、かつて闇の意思にとらわれた自分が竜の剣でサニアを襲ったがために、マイラに世界を滅ぼされかねない状況を生み出してしまったことを指していると思われます。過去のこの事件を踏まえれば、その約30年後に石板を奪うためにサニアに化けたマイラを再び見た時の老竜神の怒りたるや並大抵のものではなかったはず、それでもなおサニアの姿に惑わされざるを得なかったのは、深すぎるサニアへの愛情ゆえのことなのでしょう。あの時マイラは、「ばかめ!」の一言で切り捨てましたが、父親のユリウスに醜い姿に変えられたのは自分が愛されていなかったからだと思い込んでいたマイラにとって、そんな老竜神の姿を本当のところはどう思っていたのか、想像に難くありません。
自分がサニアを襲った結果、パウロとサニアが結ばれてピエトロが生まれたわけですから、運命の歯車と言うべきか、神々の導きと言うべきか、ポポロの世界にはまだまだ語られるべき物語がたくさん残っているのは間違いなく、それが明かされるのは、ポポロクロニクルの新刊なのか、はたまた、新作のスマホ版ポポロの中でなのかは分かりませんが、楽しみに待ち続けたいですね。