はじめまして

ぼんが我が家に来たのはどんが星になる数日前のことでした。いや、ぼんが来たからこそ、どんは安心して星になれたのかもしれません。

老衰でどんの調子が日に日に悪くなる折、子犬の時から毎日ずっと可愛がっていた母親が、ずーっとどんを抱っこしたまま1日中動かないわけですよ。ペットロスになるのがほぼほぼ間違いない状況。そんな日が続くと、おそらくどんとしては、「自分が死んだらお母ちゃん、きっともの凄く悲しむやろなぁ。今のまんまじゃ死ぬに死ねんわ」と悩んでたんじゃないかと思います。なので、どんの代わり、というつもりは全くありませんが、このぼんを連れてきました。

そりゃあ我が家に来た当初は、一方が死を迎えつつあり、一方は生を真っ盛りに吠えて跳ね回るわけですから母親にしてみたらたまったものではなかったでしょう。だからしばらくは自分の部屋にケージを置くことになり、これはその時の映像です。どんは、「ようやくコイツにお母ちゃんを任せられる。あとは頼んだで」と安心できたのか、ぼんが来てから数日後に息を引き取りました。

一つの命の終わりと一つの命の始まり。この新しい家族との出会いを大切にしていきたいものです。