246 ポポローグのエンディング考

2019年1月6日

久々に「ポポローグ」の冒険を終えました。これで何度目になるのかは・・・もはや数えていません(笑)。今回、「ナルシアの涙と妖精の笛」のリリース後初めてのプレイだったので、何か新たに気付くことがあるかもと思いながらの冒険となったところ、今まで疑問にも思わなかったポポローグのエンディングでふと思うことが出てきました。

夢幻魔王イドを倒し、ポポロクロイス城で恒例の宴会が始まったところでエンドロールが始まりますが、この中で、

  • ピエトロが取り持ったライアンとメグが結婚式を挙げ、その宴席にはガミガミ魔王がいるトンクウ
  • パウロが、カジノで大儲けしたギルダに触発されてスロットマシンを回す一方、ピエトロが大勝ちするガバス
  • なぜかモンスターの地下闘技場で白騎士がオークと熱戦を繰り広げているコロモック

など、夢幻世界を旅する中で訪れたいくつかの場所を、ピエトロ、パウロ国王とサニア王妃の親子3人が嬉しそうに楽しそうに巡っていきます。そして最後には、自分の部屋のベッドで眠りこけるピエトロの姿を優しく見守るパウロとサニアの姿が。

こういう流れのエンドロールに、ピエトロは楽しい旅に疲れて寝てしまったんだろうな、と今まで見ていたんですが、ふと、「王国の危機が去ったとはいえ、世界の各大陸に散らばるこうした場所を3人一緒に回るのは結構難しいことではないだろうか?」と思ったんですね。最速で世界を飛び回る竜のギルバートが出てくるのは3年後のことですし(ポポロ2)。となると、最後のピエトロのあの寝姿は、各地を旅して疲れて眠っているのではなく、実はそんな旅を夢見て眠っている姿ではないか、と考えたわけです。いつか3人で世界を回りたい、ナルシア、白騎士やガミガミ魔王、旅先で出会ったみんなが元気で幸せであってほしい、宴会が終わった日の夜にそんな願いが反映された夢を見ているのではないか、と。要するに、エンドロールの光景は現実のものではなく、ピエトロの願望が現れた夢、という見方です。

こう考えることで、すんなりと理解できることが1つあります。ポポローグは、夢幻魔王を倒すと「夢のつづき」が追加されます。これは、現在も過去も関係なく、色んな場所の色んな人がポポロクロイス城下町に集まって、夢の王家の洞窟という地下50階のダンジョンを冒険できるという不可思議な世界です。これを「夢のつづき」というのであれば、この「夢」とは何を意味するのでしょう?夢幻魔王を倒す冒険は、現実世界に攻めてきた夢幻世界が舞台ですので、同一視されがちですが、決して夢ではないはず。なのに「夢」のつづきとはこれいかに?

この件について、先のエンドロールを現実ではなくピエトロの夢、という捉え方をすると、「夢のつづき」とは、ベッドの上でピエトロが見ている「夢」の続き、と解釈できるんですよね。そうすれば、夢幻世界の冒険=夢、ではなくなりますし、「夢のつづき」という表現にも説明がつくのではないでしょうか。もちろん、そうした解釈もできるというだけで、何が正解なのかは分かりませんけども。

おそらく、ポポローグのエンディングが夢か現実かという点についても答えの出しようがありません。ポポローグ自体が「夢」という様々に解釈できるテーマなので、白黒はっきりとコレ!という結論を求めるものではなく、もっとこう、ふわっと曖昧とした見方をしておいた方がいいのかも、なんてことを思ったりもします。夢の話は難しく、例えば、ポポロクロイス王国の人全員が同じ夢を見たとしたら、それは夢なのだろうか、現実なのだろうか?と哲学的な問いも出てきます。この辺り、ムーンスターの博士が「夢と現実は等価値」などとサボー先生に話していますが、考えれば考えるほどややこしくなりそうなテーマです。