3 ピエトロの願いとは?

大神ユリウスがかなえてくれた1つだけの「ピエトロの願い」とは一体なんだったのでしょう?ナルシアだけでなくサニアも無事に戻り、鬼面童子も妻子との再会を果たしていたことから、様々な解釈があるようです。

 

1.「すべてのことを願った」説

「すべてを元通りにして欲しい」「昔どおりのポポロクロイスにして欲しい」「すべての人が幸せであるようにして欲しい」等言い回しは色々ありますが、すべてのことについて願ったとする解釈で、あらゆることに説明がつく、非常に分かりやすい説です。

2.「ナルシアのことだけを願った」説

前者に対して「ナルシアのことだけ」を願ったとする解釈で、ピエトロのナルシアに対する想いが非常に強く表れていますが、他のことについて説明がつきにくい部分がある説です。

 

おそらく解釈はこの2つにまとまると思うのですが、私の思うところを。
まず、1.についてですが、こちらはオールマイティな願いのためすべてに対して説明がつきやすい反面なんでもありの話になってしまい、しっくりこない部分があります。すべてが元に戻るのであれば、マイラや4人組は、大地の竜はどうなるのだろうとか、ピエトロがレムリア大陸封印後に目を覚ました時エレナにサニアのことを聞かれて答えられなかったのはどうしてだろうとか考えてしまうわけですね。ちなみに鬼面童子の妻子については橋ごと流されて生き別れとなり、長い旅路の末の再会です。
ボクシー達4人は元々マイラがバルバランに魅入られる前からマイラを慕って仕えてきた神官たちがマイラと一緒に醜くされてしまったもので、それでもまだマイラのことを慕いマイラのために尽くし、そんな気持ちをマイラに利用されてしまったわけですが、それがピエトロ達の脅威となってしまったものの、その想いは純粋なものでした。その想いを利用して4人を道具として利用し、更には殺してしまったマイラに対し、激怒したピエトロですから、すべてが元に戻るのであればこの4人も復活するのに違いないという気がしてなりません。もちろん復活して元の神官に戻れるのであればそれは喜ばしいことなのですが、いくら神様とはいえそこまで歴史を戻してしまってもいいの?と思ってしまうわけです。
ピエトロの願いの中にサニアのことも含まれているのであれば、エレナに質問された時に答えに窮することもなかったでしょう。ただピエトロが目を覚ました時に「夢?」と言っていましたから、ユリウスへの願いは夢だと思っていたから答えられなかったのではないか、という考え方もあります。

次に2.について。実は個人的にはこちらの解釈をとっています。バルバランの封印後、ナルシアを脱出する方法を見つけることができず、ただナルシアを抱きかかえることしができなかったピエトロはどれほど悲しく、自分の無力さがくやしかったことでしょう。だからこそ自分にとって一番大切な人を助けることができずに失ってしまったピエトロがまっ先に強く願うのはやはりナルシアのことではないか、と思うからです。ただし、サニアはどうなるのか、老竜神はどうなるのか、ピエトロはサニアを見捨ててしまったのか、ピエトロは自分だけのことを考えるような子ではない、といった様々な意見がやはりあります。
サニアのことですが、これはマイラの償い(願い)もしくはユリウスのお礼ではないかと思います。バルバランの封印の前にピエトロはサニアの魂に向かってこう言います。「今度会うときも僕のお母さんでいてください。」と。この時にピエトロはサニアに対して心の整理をつけていたのではないでしょうか?だから決してナルシアとサニアを両天秤にかけたわけではなく、見捨ててしまったのでもないと思います。

おそらくこの件についての正解は田森先生のみぞ知ることなのかもしれません。でも正解に固執することなくそれぞれの思うところでいろいろと考えてみる、それが一番だと思います。