9 ナルシアとカイ

普段は物静かでおとなしいナルシア、ところが黄金の鍵でカイになると一転して非常に活発で陽気な女の子に変わります。ナルシアとカイ、本当の姿はどちらなんでしょうね。
ナルシアが妖精族であることは2で明らかになりました。妖精族というのは元来自由奔放な性格をしているそうで、まさにかけあしの泉の妖精がその通りなわけですが、ナルシアの場合、生まれてからずっとフローネルの森の中、森の魔女としてギルダのもとで育ってきたため、元来の自由奔放な性格は引っ込んでしまい、物静かな女の子になりました。しかしその自由奔放な部分がまったく無くなってしまったわけではありません。黄金の鍵を使ってカイとなったときに、妖精本来の性格が出るようになったのです。つまりカイというのは妖精族のナルシアが本来持っていた自由奔放な性格の現れというわけですね。だからカイというのは決して二重人格のような別人格では決してなく、ナルシアと一心同体のものなのでしょう。あまり例が適切ではないかもしれませんが、車に乗ると人が変わるとか、アルコールが入ると人が変わるとか、なにかのきっかけで顔を出すもう1つの自分とでもいったところでしょうか。この辺りはゲーム中で語られたことはほとんどありませんが、アニメでは結構深く語られています(第18話「心の森」)。また、CDアルバム「ヴォーカルコレクション」の中にも、「リボン」というナルシアとカイの胸中を歌い上げた名曲が入っていますので、ぜひとも一度は聞いてみる価値があります。
しかし黄金の鍵は海の中に沈んでしまい、今後カイがどうなるのかはわかりませんが、黄金の鍵には他の重要な役割があるようですから、何らかの方法でナルシアの手元に戻ってくるのかもしれません。

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