92 王位継承の儀式

2002年7月5日

 ポポロクロイス王国では、12歳になった王子に課せられる王位継承の儀式。かつてはパウロがこれを受け(ポポローグ)、そしてピエトロもこれを受け(ポポロ2)、後に立派なポポロクロイスの王となりました。この王位継承の儀式には一体どのような意味が込められているのでしょうか?
王位継承の儀式は王家の洞窟に置かれた知恵の王冠を1人で取りに行き、王子の知恵と勇気を皆に示すために行われるものです。王家の洞窟は以前にも書いたようにかつてのユリウスの神殿であり、知恵の王冠は人が神から授かった知恵の象徴でもあります。だから王位継承の儀式というのは、神から授かった大切な知恵を譲り受け、それを神から受けた使命を全うするために使うことを、将来王となって国を治めていくこととなる王子に継承させるための大切な儀式だったのでしょう。知恵なき力が、使命を忘れた力がどのような災いを招いたのかは言うに及びませんね。
ただし、王位継承の儀式を受けた=王になる、というわけではありません。この儀式はあくまでも王位を継承するための資格を得るために行われるものですから、王となるためにはもっともっと色々と頑張らなくてはいけないことがたくさんあるようです。いつかピノン王子が王位継承の儀式を受ける日もやって来ることでしょう。