128 時の流れがもたらしたもの

2003年4月26日

 時の流れがもたらしたもの、と聞いて思い浮かべるものは人それぞれだと思います。比較的短い期間のものであればガミガミ魔王が鋼鉄魔王になっていたり、白騎士のマントの色が変わっていたりとさほど目立った変化はありませんが、これがポポロ2からポポまりまでの15年間、ということになるとピエトロのヒゲ!だったり、エレナが非常に面白い性格に育っていたり、ポポロクロイス城やタキネン村への道のりの変化など(もちろん2Dから3Dへの表現方法に起因する部分もありますが)、大きなものばかり。それでも腑に落ちないほどの変化というわけではないんですよね。時の流れの中で「あぁなるほどなぁ」と十分納得がいくものです。しかしどうしても不思議に思わずにはいられないほどに大きな時の流れによる変化があります。それは・・・ギルダの体型変化。
ポポローグの中に登場する過過去のポポロクロイス王国のフローネルの森でギルダに会った時、ピエトロはおおいに驚いて思わず失礼なことを口走ってしまったほどですけど、あの「え・・本当に・・・ギルダさん?」という驚きは私たちも同様なんですよね。そしてこれとほぼ同時に夏の入道雲のようにムクムクと疑問が沸き起こってくるわけです「この当時から現在に至るまでに一体ギルダに何があったのだろう?」と。以前「51 パウロ達の年齢は?!」で書いたようにピエトロが10歳当時のパウロの年齢は30代後半から40代前半という推測なので、パウロが12歳であったこの過去の世界はおおむね30年前ということになります。ポポローグが発売された当時には、「30年間の間に何があったのかなぁ?」と考えていたものですが、実はよく考えてみるとギルダの体型変化はこの30年間に起きたものではありません。ポポロ2でナルシアがギルダの館にやって来たいきさつが、ギルダの回想を通じて語られますが、既にこの時のギルダの体型は現在のスタイルになっています。これはピエトロが10歳の時からさらに遡ること11年(ナルシアはピエトロよりも1歳年上なので)前の時点の出来事ですから、30-10=20、ということで、20年という時の流れの中でギルダに何が起きたのかを考えなくてはいけないんですよね。さらには、もともとずっとスレンダーな体型であったのが20年の間に今のような恰幅のいい体型になったのか、それとも元々は恰幅のいい体型であったのが、何らかの原因であの当時にスレンダーな体型となってのが元に戻ったものと考えるべきなのか、も。
正解はありませんが、推定年齢800歳と言われているギルダが、あの「過去の時代(パウロ12歳の世界)」までずーっとスレンダーな体型だったのがここ20年で急激に変化した、というのもどうにもしっくりこないものがあります。ということで例によって例の如くの推論。「ギルダは本来は今のように恰幅のいい体型だった。しかしポポローグに登場した過去のポポロクロイスの時間よりもちょっと前に、フローネルの森を襲う異変が起き、その異変から森を守るためにギルダはあらん限りの魔力・気力・体力を振り絞ったがために一時的にあのようなスレンダーな体型になっていたが、それが20年の間に回復した」、とまぁこんな感じではないなかぁと思います。真相はギルダに尋ねてみるのが一番ですが、こんなことを聞こうものならレッサーデーモン仕向けられるだけではすまないかもしれません。