131 海の中の町

2003年5月25日

 ルナが「海の中で暮らす私達の姿は陸の人からは見ることもできなければ声も聞くこともできない」と話していたこと、そして水の精霊が「陸と海とが別れたように光と闇は交わることはない」と話していたことから、ポポロの世界における陸と海とはいわくありげな関係にあるようです。果たして海の中はどのようになっているのか、ルナはどこでどのように暮らしてきたのか、非常に興味があるところですが、ポポロ2の中でも海の中のことについて意味深なセリフがあるんですよね。
ズールサーカス団がポポロクロイス城下町にやってきている時に、子供がこんなことを話してくれます。「サーカスの人が、海の中にも大きな町があるって言ってた」と。これを石版によって海底に沈められたレムリア大陸のことを示したもの、と考えることもできますし、もしかしたら本当に海の中で何者かが暮らしている町のことを示している可能性も十二分に考えられます。かつて世界が水没するとの予言を受けてブリオニアが浮上したわけですから、海の中にはその当時の世界が沈んだままになっているのかもしれません。3000年前のバルバラン大戦の時に沈んだ町に、その当時の末裔が今でも暮らしているとなると、彼らは世界にバルバランを呼び起こした罪深き業を背負っていることになります。こう考えると海で暮らす者は、何らかの業を背負って月に封印されたと思われる月の精霊と立場的に合い通じるものがあるわけで、さらには月の石で出来ている黄金の鍵をルナが使えることからも、海人と月の精霊とは何か密接な関わりがあるんじゃないかと思えてきます。
月の世界と同様、まだ見ぬ海の中の世界を、いつかは冒険する機会があるのでしょうか?