133 夢とロマンの四畳半部屋

2003年6月13日

 ガミガミ魔王を語るに必要不可欠な「夢とロマン」。アニメではこれが「男のロマーン!」という雄叫びで表現されていたりもするわけですが、ガミガミ魔王の言うとおり、巨大ロボや高性能なメカ、さらには城を建てたりするなどゼロから自分の力だけで作り上げる組み立てることはやはり夢とロマンの具現化なのでしょうね。そこからさらにエスカレートして全てを無に帰すための自爆装置までもが夢とロマンになっている辺りが、非常にガミガミ魔王らしいというか凡人には理解できない部分なのかもしれません。そしてガミガミ魔王城(鋼鉄魔王城)には絶対に欠かすことが出来ないものが1つあります。それは今回のテーマとなっている「四畳半部屋」。なぜにある意味むさ苦しくもあるあの四畳半部屋がガミガミ魔王にとっては夢とロマンになり得るのかを考えていたらとある推論に行き当たりました。
今でこそガミガミ魔王は、デフロボ軍団を従え、城を建てて世界制服を狙う存在となっているわけですが、もともとは盗賊団の首領でした。さらにはアニメの第21話「災いの儀式」の中でピエトロに対して「俺様には何もなかった」と語っていることから、ガミガミ魔王は現在のガミガミ魔王としての地位に至るまでには相当の苦労を積み重ねてきたのではないかと思います。下積みの時代、修行の時代をいつかは魔王となって世界征服することを夢見ながら生きてきたのでは、さらにはそんな時代を過ごしてきたのがあの四畳半部屋だったのではないでしょうか?その当時は辛く苦しかったのかもしれませんが、夢とロマンにあふれる大きな未来を目指して頑張っていた拠点が四畳半部屋であるならば、それはガミガミ魔王にとってのはじまりの場所となったはず。だから今でも昔をしのんでお城の中に作っているのか、それともだだっ広い部屋ではなかなか落ち着くことが出来ないために住み慣れた四畳半部屋を残すようにしているのか(あるいはその両方?)定かではありませんが、この部屋がガミガミ魔王にとって非常に思い入れの深い場所であることは間違いないと思われます。きっと今後の冒険でピノン達がガミガミ魔王と出会った際には、新しい魔王城の中で自爆装置とともにお馴染みの場所として登場してくれるでしょう。ピノン達がダストシュートから脱出しなければならないような羽目に陥らないことを祈ります。