154 ホーリーバースト!

2004年1月3日

 セカンドTVアニメの中で、闇の聖域に突入するべく竜の祠に再度赴くピノン達をサポートするために、ピエトロ王&ナルシア王妃が昔と変わらぬ連携を見せて闇の精霊(魔物?)との戦いを繰り広げます。バッサバッサと敵を切り倒すピエトロの剣を逃れた魔物がナルシア王妃に襲い掛かり、誰もが「危ない!」と思った瞬間、思いもよらなかったものを目撃することとなりました。魔物の動きを片手で抑えて封じ込め、閃光一閃、「ホーリーバースト!」
その威力は絶大で魔物は一撃で消滅、マルコが、そしてピノンですらもおそらくは今までに一度も見たことがなかったであろうお母さんの戦う姿に目を丸くして言葉を失っていました。この時ナルシアは杖を使うことなく素手?でホーリーバーストの魔法を発したわけですが(余談ですが、これを「波動拳」と称されていたり、なんてことも・・・)、そのことについて疑問の声を耳にしたので少し考えてみましょう。
以前「88.魔法使いと森の魔女」でも触れたのですが、おそらくはギルダのように魔法に長じるようになれば呪文を唱える必要なく、そしてまた杖を持つことなく、魔法を使うことができるわけです。少し話を突っ込んで、杖と呪文ではどちらを先に必要としなくすることができるのか?について考えてみると、呪文は精霊もしくは神族から力を借りるのに必要なもの、そして杖はその借りた力を発し若しくははその力を増大させるのに必要なもの、と思われるので、まず力を借りるために呪文は必要不可欠なものです。というのは発する力がなければいくら杖を手にしたところで何も出来ないわけですから。杖はおそらく呪文の力で発した40の力を100に増幅するといった補助的な役目を負うもので、呪文のみで100の力を発することができるようになれば、杖の補助は必要なくなります。ということで、魔法の習熟の段階をまとめると、

1.杖を用い呪文を必要とする段階(お城の魔法使いなど)
2.呪文のみを必要とする段階(ナルシア王妃)
3.杖も呪文も必要としない段階(ギルダ)

といった感じでしょうか。やはりナルシアも15年の間に修行を重ねたことにより、冒頭で挙げたように、杖なくして魔法を発することができるようになった、と考える次第です。ホーリーバーストの上位魔法であるホーリーブレイク、この魔法が最大のレベルに達すると、頭に飾りを付け、手に本と虹色の羽を持った神秘的な女性と思われる姿が現れるのですが、はたしてこれが何者であるのか、これまたホーリーバーストにまつわる1つの謎ですので、いずれ別の項にて・・・考察するかも?!
背中合わせに、お互いの背後を安心して預けて共に戦う2人の姿が何よりも頼もしく、何よりも嬉しそうに見えました♪