178 「完結作」の意味するもの

2004年10月31日

 PSP版「ポポロクロイス物語 ~ピエトロ王子の冒険~」が、東京ゲームショウで公開されてから早くも1ヶ月が経ちました。気になるPSP本体についても12月12日発売の19800円(税別)との発表があり、まさにカウントダウンが始まろうというところです。現時点、PSP版ポポロがいつ発売になるのか定かではありませんが、この点については推測をしてみてもどうにもならないので、正式に発表されるのを楽しみに待つことといたしましょう。
さて、周知のとおりPSP版ポポロについては非常に気になる紹介がなされています。それは、

「今回は、2つの作品を再編集し、新たなる冒険物語を加えたシリーズ完結作」

との一文。これはポポロそのものが終わってしまうのか、それともピエトロの物語の終わりを意味するのか、はたまた何か深い意味があってのことなのかと色んな憶測が飛び交っていますので、この点について思うところをまとめてみましょう。
まず結論としては、「完結作」という言葉はまずポポロそのものの終わりを指すものではないと思われます。というのはこの文は「今回は~」で始まっているんですよね。「今回」という言葉はやはり「次回」があるからこそ続く言葉です。本当にこれで終わってしまうのであれば「今回」という言い回しをわざわざ使わずに、「本作は~」との言葉を使うはずですし。
では何が完結するのでしょう?タイトルに「ピエトロ王子の冒険」とのサブタイトルが付いています。ポポロ1、ポポローグ、ポポロ2はピエトロ王子を主軸にした物語シリーズです。その上で「完結作」と銘打つからには、これはやはり「ピエトロ王子主軸の冒険物語が完結する」との意味ではないかと推測します。ピエトロ世代では「ポポロクロイス物語」となっていたタイトルがピノン世代からは「ポポロクロイス」と変わりましたから、おそらく完結するのは「ポポロクロイス物語」のタイトルでのポポロではないかと思われるのですが・・・。しかし!だからといってこれで二度とピエトロ王子の冒険譚が語られないとはこれっぽっちも思っていません。あくまで完結するのは「ピエトロ王子『主軸』の物語」、憶測以外の何ものでもありませんが、例えば、白騎士が主軸の冒険、エレナが主軸の冒険が語られるとしたら、そこには直接的・間接的という違いこそあるものの、必然的にピエトロ王子も深く関わってくることになるでしょう。
おそらくこの「完結作」という言葉には、相当深い意味合いが含まれているものと考えて間違いはないと思われます。それが明らかになるのは次回作なのか、はたまたその先の物語であるのか現時点では分かりませんが、少なくとも悲観的にとらえるべき言葉ではありません。だいたいポポロがそうも簡単に終わってしまうわけがないんです。まだまだ気になること、知りたいことは山ほどありますもんね。おおいに期待しながら待つことといたしましょう!