196 鳥人間

2005年5月22日

 レムリア大陸の遺跡には、数々の謎が含まれています。レムリア文明がどのようなものであったのか、今ではバラバラに分かれている種族の交わりはどのようなものであったのかをうかがい知るのはなかなかできませんが、遺跡をじっくり観察して思いを馳せてみれば、わずかながらでも考える端緒をつかむことができるかもしれません。
遺跡の中には、バルの心臓、キングナイトを思わせる剣士の像、人魚のレリーフ像など数々のオブジェクトや像があちこちに置かれています。そしてこの中に1つ、これは一体なんだろう?と首を傾げるものが1つあるんですよね。それが今回の項目になっているわけで、顔はくちばしを持った鳥、両手には翼を持った長身の像、つまりあたかも「鳥人間」のような像がところどころに並んでいます。一体これは何を意味するものなのでしょう?
ポポロクロイスの世界には、サボーさんのように犬の姿をした人、モンバのようにワニの姿をした人、アイナのようにネコの姿をした人などいろんな姿をした人間族が存在します(グーリーも・・・あの耳とシッポからもピエトロ達のような人間族とはまた別のものだと思われます)。とすると、鳥の姿をした人間族がいたとしてもおかしくはない話で、それが像となって飾られていたと考えることができます。が、敢えてこの説は横に置くこととして、あくまで独断と偏見に満ちたものですが、もう1つの可能性が考えられます。
ファーストアニメの中で、ヒュウを迎えに風族がポポロクロイスの世界に多数現れることとなるのですが、その数は尋常ならず、ポポロクロイス城を上空から取り囲むほどとなりました。そんな光景を見てガミガミ魔王は、「なんだ、あの鳥人間は?!」と思わず叫んでしまいます。鳥人間、そうまさにその通りなんです。風族は風を操って空を飛んでいるわけですが、見方によってはガミガミ魔王が言うとおりなんですよね。石版の中でも空を渡る人々として描かれていたわけですが、それと同様に風族を模して鳥人間の像が残っているのではないか、と考える次第です。レムリア文明がどれ位前から存在するものなのかは定かではなく、アネモリトスの悲劇と何か関係があったのかどうかも定かではないので憶測の域を出ませんが、やはりレムリア文明と風族とは何か深い関係があったのではないかと思わずにはいられません。遺跡は悠久の歴史の中に埋もれ、何も語りませんが・・・この謎が解ける日はいつかやってくるのでしょうか?