206 ガミガミシティの驚くべき秘密

2006年1月7日

 こうこうとネオンが輝き、摩訶不思議な機械仕掛けが盛り沢山のガミガミシティ。街には多くのデフロボ達が暮らし、また中には幸か不幸か(多分後者ではないかと思いますが・・・)、近隣の町や村から連れて来られた人達も住んでいます。あれだけの街を、機械を、デフロボ達を動かすだけのエネルギーは一体どこから来ているのかと言えば、ガミガミシティの中にある動力炉なんですよね。この施設の前でデフロボが「エネルギーは偉大でフ」と絶賛し、「ワタシたちが動けるのも、すべては、動力炉のエネルギーのおかげでフ」と熱く語っています。となると、この動力炉はどうやってエネルギーを作り出しているのだろう?と不思議に思わずにはいられないわけですが、その答えが北米版ポポロの中で思いもよらずに示されることとなりました。

原子力(nuclear power reactor)」だそうです。

これ見た瞬間、思わず「え?!」と首をかしげまくる位にかしげました。一体どこから「nuclear」などという訳が出てくることになったのでしょう?元々のデフロボの説明に出てくる「動力炉」という言葉を表現するには「power reactor」だけでいいんですよね。デフロボの説明にも、これまでのガミガミ魔王の施設や発明品にもどこにも原子力を意味するようなニュアンスはありませんから、思うに向こうの発想で身近なところから、「エネルギー=原子力」となったのではないかと推測します。
もしあんなところに原子炉なんか造った日には、城を自爆させるたびにメルトダウンの危険があるわけで別な意味で世界の脅威になりかねません。

それじゃあエネルギーの正体は何なの?という最初の疑問に戻ることとなりますが、以前に書いたようにガミガミ魔王の技術がかつてのレムリア文明に因るものだと考えると、あの動力炉は、当時の人間族が使用していた、禁断のカオスエネルギーに至る前に利用していたシステムに近いようなものではないかと思います。ブリオニアにはオートマンのようなロボットが動いていたことですし。ガミガミ魔王なら、ワケの分からないカオスの力に魅入られてしまうことなく「そんな力がなくとも俺様は俺様自らの力で世界征服をしてみせる。それこそが男のロマーン!」と強固な意思を貫き通してくれることでしょう。
こうした英訳に見受けられる違いがあのもまた、北米版ポポロの面白さだったりもするんですよね。他にもイロイロツッコミどころ満載の訳がありますので、いずれまとめて紹介いたしまーす!